奉仕活動

柿崎交流10周年記念式典会長挨拶                   2012年8月24日

 東京新橋ロータリークラブ会長の長野でございます。
記念式典をこのような米山の緑と大出口の名水を目の前にした会場で開催できることに感激しております。また上越市の野口副市長にはお忙しい中ご来賓としてご出席いただきありがとうございます。
 柿崎を食べる会は今年開設満10年おめでとうございます。そして柿崎を食べる会と東京新橋・東京レインボー両ロータリークラブとの交流も平成14年8月23,24日に開始されてから今日でちょうど満10年を迎えました。
 この10年間、棚田を守り中山間地農業の維持に向けての若者の熱い情熱とロータリアンの棚田への強い郷愁とがマッチングして今日があると思います。また、この交流を支えたのは当時の柿崎町長の楡井様と当時の新橋RC会長の堀様のお二人の熱い友情と強い推進力のおかげと感謝申しあげます。
 我々両ロータリークラブは柿崎の棚田を支援するというより「柿崎を食べる会」の皆さまと現地で交流し柿崎を理解することを積み重ねてきた気がします。私も今年でまだ4回目の訪問ですが、ロータリークラブに入会の頃は柿崎を食べるって何のことかよく分かりませんでした。正岡子規の俳句「柿食えば・・」に何か関係でもあるのか。そんなひどい会員でした。棚田を訪問するようになってから食べ物を食べるだけでなく、柿崎を含めた上越地方の観光地を食べ、地域の歴史、文化、産業を食べて交流を深めることだと理解しています。
 柿崎に来ると、新橋ロータリークラブのクラブターゲット「街に緑と水を」の意味がよく分かるようになりました。我々が柿崎の棚田を訪問して棚田から米山の緑と名水百選の水を会員一人一人が吸収して新橋に持ち帰ることが「街に緑と水を」だとひらめいた次第です。
 柿崎を食べる会にはこれから先、日々試行錯誤されることも多いと思いますが、是非日本の農業のこれからをリードするグループとなっていただきたくことを祈念してごあいさつにかえさせていただきます。
 本日はおめでとうございます。

棚田保全支援視察旅行会報告                2012年8月24日~25日

 毎年恒例となっている新潟県上越市柿崎区の棚田視察旅行が、本年交流の10周年を迎えるにあたり、一つの節目として記念式典を開催することとなりました。ここ何年かは9月頃の訪問でしたが、今年は8月24日~25日の猛暑の中、2日間の行程で東京レインボーRC(ロータリークラブ)のロータリアンも参加して総勢18名で訪れました。
 現地は夕方のスコールのような降りかただけで雨は少ないとのことでした。大変強い日差しのところ中山間部に広がる棚田への道は大型バスから高級車(?)の荷台にしがみつき、猪除けの電柵に囲われた緑が生える酒米の棚田を視察し説明を受けました。


 その後、東横山地内の柿崎名水農醸(平成名水100選:大出口泉水)の大出口公園で記念式典が行われました。

 東京新橋RCの長野会長、東京レインボーRCの田川パスト会長のご挨拶、さらにはご来賓の野口上越市副市長様、楡井新潟県議会議員様よりご祝辞を頂き、「柿崎を食べる会」の中村副代表からは10年の歩みが、そして代表の岸田会長から10年間を振り返ったご挨拶の後、両RCクラブからは表彰状と記念品が、「柿崎を食べる会」からは両RCにそれぞれ感謝状と記念品が贈られました。


 式典後はマリンホテル・ハマナスへ会場を移し、夕日を見ながら温泉で汗を流した後、懇親祝賀会が柿崎町の時代からお世話になっている方々も交え、交流の立役者である東京新橋RCの堀パスト会長のご挨拶と乾杯の音頭で盛大に執り行われました。特別なお酒やワインそして美味しい食材のおもてなしがあり、予定を30分過ぎても話が尽きず、「柿崎を食べる会」のメンバーによる万歳三唱で幕となり、柿崎棚田支援の奉仕事業が20年、30年と続いて行くことを願ってお開きとなりました。

幹事 陣内 隆