書籍寄贈のためカンボジアを訪問(2014年1月15・16・17・18日)

カンボジア書籍文具寄贈プロジェクト・・・現地視察旅行記録

国際奉仕委員会
委員長 金澤 洋

1月15日(水)

現地時間17:30、われわれの乗ったベトナム航空VN311便はカンボジアシェムリアップ国際空港に無事到着した。
1月16日(木)

16,17日の午前中、アンコール村の小学校10校、延べ3400名の子供たちに文具・書籍等を配布するのが今回のわれわれの“仕事”である。 朝8時にロビー集合。チアさんの案内でマイクロバスで小学校を次々と回る。小学校はアンコール遺跡群の西・北に広く点在、途中までは舗装道路だったが、間もなく凸凹の田舎道がえんえんと続く。揺れがかなり激しい。車とすれ違うと砂ぼこりがすごく、一瞬前が見えなくなる。
①ワット・スラッロムチェイ小学校;9:10到着
(生徒数110名)
岐阜のライオンズクラブの寄付による校舎、女性の校長先生。みんな時々雑炊の炊き出しに来てくれるチアさんをよく知っている。 この地域には、日本のあるランドセルメーカーから新品1,000個の寄贈があり、この一帯の子供たちに配られた。先生の中にもランドセルの愛用者がいるというから面白い。

②ボス・タータラウ小学校;9:30到着
(生徒数227名)
子供たちの数が一気に増える。子供たちは水道を使ったことがない。学校は高校までは無料とのこと。ただし、教科書など教材は自己負担。貧しくてこれ買えないと子供たちはだんだん学校に来なくなる。

③タータラウ小学校;9:50到着
(生徒数355名)
校庭に野菜の畑がある。ここにはかなり立派な給水塔がある。 静かなので人数が少ないのかと思いきや、教室から出るわ出るわでラッシュ時のように子供が走り出て来て校庭に整列。ここでは学校側の希望数字に誤りがあったのか、ノート、ペンが足りなくなる。

④レアンダイ小学校;10:25到着
(生徒数231名)
生徒は白いシャツと紺色のズボンとスカートを着用。足はサンダルがほとんど。シャツの汚れが目立つが、洗剤を買えない家が多いとのことである。  近所の小さい子も学校に遊びに来ておりこの子にもノートをあげる。

⑤サムロン小学校;10:40到着
(生徒数384名)
立派な門構え、机、椅子も比較的新しい。 どの学校にも若い女の先生がいたが、ほとんどが黒いタイトスカートに黒っぽい上着を着て、クメール織と思われるスカーフを巻いてお洒落なのが印象的だった。
11:00本日予定の5校を回り終わる。

続いてチアさんがアンコール・トム遺跡の西側に建設中のバイヨン中学校を視察する。

1月17日(木)

この日も8:00にロビー集合。すぐ文具配布に出発。35分後バイヨン中学校を過ぎると砂利道になる。車は砂埃を巻き上げ、通った後の視界は真っ白。 チアさんから地雷の話を聞く。地雷は北西方向タイ国境に多かった。踏んでも直接死にはつながらないが、目的は、相手にけがをさせ、兵力を弱めることにあったそうだ。地中だけでなく、胸の高さに仕掛けるものもあったとか。また、大雨で浅く埋まっている地雷が田んぼに流れ込むなどして農民が踏んでしまう悲劇も。 そうこうするうちに、車はかなり“奥地”に来ていてほどなく本日の最初の学校に着く。
以下訪問順に記載する。

⑥ピーク スナン小学校;8:50到着
(生徒数683名)
かなり生徒数が多く、校舎も比較的大きい。到着の合図としてトラックのホイールの お古をつりさげたものを当番の子が鉄の棒で叩く。
⑦サンダン小学校;9:20到着
(生徒数576名)
この学校も大きい。韓国の支援が多いが、建築途中の校舎が資金不足のためか放置され、床・屋根がない。このあたりはシェムリアップから25kmほど奥に入っており、子供たちのしたいことは街へ行ってみること、ハンバーガーを食べてみることと言う。

⑧スペアン トゥメイ小学校;9:50着
(生徒数170名)
ここはこじんまりした学校。このあたりでは、高学年になると家の仕事を手伝うために学校をやめてしまう子が多いという。この時期は山での芋掘りが主とのこと。食べ物が乏しいので体格も小さく二人掛けの机に3人掛けで座っている子も。

⑨トロペアンスヴァイ小学校;10:20到着
((生徒数268名)
(女の子が多い、男の子は働きに出ているらしい。ここでも6年生という子が皆小さい。髪の色もが茶色がかっているが、栄養不足のためという。中学へ進学したいというのがみんなの願望と。

⑩タープロック小学校;10:40到着
(生徒数273名)
家が遠い先生は、交通費もかかるし、この田舎まではなかなか来てくれいないと。中には石油コンロを持ち込んで
1月18日(金)

―END-